「株式より有利な科学的トレード法」「超・株式投資」レビュー
オプション投資は無限の組み合わせができて楽しいです。 しかしそれは、どのようなシチュエーションでどの戦略を取れば良いのかが分かりにくいことも意味します。
本記事では、そんなオプション戦略を解説してくれる、入門に優れた本を2冊まとめて紹介します。 ちなみに両方とも著者は同じで、内容もかなり被っています。
なお、読んだのは2015年ですが、当時書いたメモが残っており、もったいないので記事にしました。
株式より有利な科学的トレード法
- 作者: KAPPA
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: Kindle版
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総評: +1 (オススメ)
著者のブログ記事によると、タイトルの胡散臭さとレイアウトの悪さは出版社の都合のようです。 そこを差し引いて考えれば、内容はわかりやすく実践的で、入門にはもってこいです。 後述の「超・株式投資」とは内容が被る箇所が多いので、オプションの戦略だけ知りたいなら本書だけで良いでしょう。
概要
主に下記6種類のオプションを使った手法を紹介し、原資産ホールドを上回るリターンを得られることを示しています。
- プット売り・現金確保プット売り(CSP)
- カバードコール(CCW)
- バーティカル・スプレッド
- バタフライ
- アイアンコンドル
- ダイアゴナル・スプレッド
良いところ
主要なオプションを使った戦略の説明と、それぞれ利用シーンと例が載っているため非常に分かりやすいです。 説明には原資産と比べたシャープレシオの改善が示されていたりと、入門には必要十分な情報が載っています。
また、各戦略は実践的な説明がされており、ロスカット基準などの出口戦略も記載されていることが多いです。 例えばブルプットスプレッドであれば、以下のような詳細な基準が書かれています。
- ショートするプットは「原資産の価格から0.2×ivだけ低いストライク(K1)」
- ロングするプットは「K1の3%下のストライク」
- ロスカットは、損失が10%、またはK1より2%低くなったら行う
CCWではこう。
- カバードコールにブルプットスプレッドを組み合わせ、カバードコールの利益を高める事ができる
- 特に、「3%OTMのコールを売り、3%OTMのプットを売り、6%OTMのプットを買う」のが管理しやすい...
全体として、入門書として必要な内容が良くまとまっています。 同じ著者の本、「超・株式投資」、「週末投資家のためのカバードコール」の内容を集約したような構成になっており、この一冊で必要な知識は十分手に入るように思われます。
悪いところ
内容は上記の通り入門書として優れているのですが、それ以外の部分で減点要素があります。
何はさておき、縦書きが非常に辛いです。数字が多く出てくるのに何故縦書きなのか。 また、「科学的」が何を指すのかが分からないです。エビデンスを調べて〜、ということを指すのであれば、株式でも可能なはずです。
これらは出版社都合なようで、その苦悩の一端は下記の著者コメントに凝縮されていますので、ここに引用します。
本のタイトルは、よほど著名な方でない限り、出版社が勝手に決めるという出版業界の悪しき慣習をご理解ください。本のタイトルと内容が乖離しているのは、本書だけではないはずです。「論文のタイトルは最も大事」とありますが、最も大事なのは内容です。しかし、論文の場合、タイトルは自分で決められるのでいいです。
医学と投資についての随想 (KAPPA) : 拙書に対するレビューへのコメント
まとめ
まとまりが良く読みやすいため、オプション取引に興味がある方には必読の一冊になっていると思います。 また、これを読んで分からなければ下記の「超・株式投資」や「週末投資家のためのカバードコール」を読む、というゲートウェイ的な使い方もできます。
超・株式投資
超・株式投資 (Modern Alchemists Series No. 122)
- 作者: KAPPA
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2014/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
総評: +0 (人によってはオススメ)
上記「株式より有利な(ry」と半分被るので、前半のETFの紹介が必要な人のみオススメです。
概要
2部構成になっており、前半はETFの比較、後半はオプション戦略について述べられています。 後半の内容は、上記「株式より(ry」と被ります。
良いところ
前半パートをざっくりとまとめると、インデックス投資の勧めとETFの紹介です。 この類の本は多いですが、銘柄とそれらを組み合わせたポートフォリオまで示してくれています。 比較的短くまとまっているので、今までインデックス投資について読んだことのない方にはお勧めです。
後半パートはオプション戦略の紹介で、主にCSPとCCWを使ったお手軽投資法です。 実際にオプションを使ってリターンがどれくらいになるのかが示されており、ざっくりと外観を掴むのと結果のイメージを掴む、両方が可能です。
良くないところ
全体としてはまとまりが良いのですが、冗長だったり逆に知りたいことが書かれていなかったりします。
前半のETFパートでは、正直掲載する必要のないと思える情報が沢山あります。 読み物としては面白いですが。 後半のオプションパートでは、「どういう時に」「どれくらいのリスクを取って」やるといいのかがあまり明確ではありません。
また、戦略を外観するのであれば、メリット・デメリットをまとめた表があると良いなと思いました。
まとめ
全体として冗長&結論がわかりにくい、といった欠点はあるものの、実際にインデックス投資やCCW・CSPを始める後押しにはとても良い本でしょう。特に投資戦略をあまり知らない人が読むと、目から鱗な内容が沢山あるはずです。
ただし、後半パートについては前述の「株式ry」を読むと良いので、コスパは悪そうです。
合わせて読みたい
この本でもややこしい場合は、同じ著者の「週末投資家のためのカバード・コール」を読むと良いでしょう。内容が絞られておりよりシンプルです。
週末投資家のためのカバード・コール (Modern Alchemists Series)
- 作者: KAPPA
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2013/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本も読んだのですが、ドキュメントを漁ってもレビューが見つからなかったので記事はありません……orz
他のレビューなど
他ブログでもレビューされていますので、参考にしてください。
- http://blog.livedoor.jp/kappa_ccw/archives/38883538.html
- http://akipop2013.blog.fc2.com/blog-entry-68.html
- http://scientistdiary.blog.fc2.com/blog-entry-37.html
- http://blog.goo.ne.jp/fusiminohikaru/e/322eba079ddd8e3f3ad8ac71ef302140
- http://garboflash.blog.fc2.com/blog-entry-184.html
- http://fairvalueinvestment.blogspot.jp/2014/10/blog-post.html
- http://ishippon.blogspot.jp/2014/05/blog-post_25.html
大まとめ
kappaさんの本を2冊(実質3冊?)紹介しました。 ややこしそうなオプション取引ですが、使えると何かと便利です。 本書を読んで始めてみてはいかがでしょうか。
なお、補足情報が得られるため、合わせて著者のブログも読むのをお勧めします。
約半年のオーストラリア留学にかかった費用
留学に行くとなると、費用は大きな心配事になるかと思います。 私も一体いくら必要なのか想像がつかず、送金しなさすぎたり急に資金を集める必要が生じたりしました。
本記事では、実際に留学に掛かった費用と、どのように負担を減らせるかについてを記載します。
掛かった費用
ここでは、ジャンルごとに掛かった費用を記載してゆきます。 自分の場合に照らし合わせて値段を考えてみて下さい。
なお、$1 = 80円で換算しています。
語学学校
- 入学金: $200
- 授業料: $350 / week
- 教材費など: $250
18週間なら$6,750(540,000円)ほどです。
これは選んだ学校によって大きくバラつくと思います。 安くて良いところ、高くて悪いところなど様々ですので、目的に適った学校を選びましょう。
なお、大学だと$20,000 / year (1,600,000円)ほど掛かるようです。
家
- 学校手配: $1,430 / mo
- Airbnb: $302 / week
- ホームステイ(朝夕食事込み): $300 / week
18週の前後1週間も滞在するとし、20週で$6,000(480,000円)ほどです。
通常、学校手配はさらにエージェントに依頼するため、クオリティの割に圧倒的に高くなります。 クラスメイトに聞いても様々な苦情が発生していたので、学校には頼まずAirbnbにするのを強くお勧めします。
家は特に節約が効くポイントです。 ルームシェアをすれば圧倒的に安くなります。
入国前(片道航空券、ビザ)
- 航空券片道(Qantas): 62,000円
- 学生ビザ: $560
- OSHC(必須の保険): $310
合計131,600円ほどです。
航空券はシーズンに依存するのですが、一般に早めに取れば安いかと思います。 ちなみに、私は取っていたJetstarの航空券が当日にキャンセルされ、慌ててQantas便を取りました。
オーストラリアの学生ビザは他の国と比べて異常に高いです。OSHCという保険も必ず取らないといけないため、結構な出費になります。
食費
ホームステイだったので、朝夕は考慮しません。
- ランチ: $5〜$10
ブリスベン市内にはフードコードがあり、$7もあれば色々な料理が食べられます。 また、路上の店でも同程度の値段で提供されています。
20週間(140日)では$700〜$1,400(56,000〜112,000円)です。ここも家と同じく、自炊をすればかなり安上がりです。
ちなみに、オーストラリアは物価が高いと考えている方も多いですが、スーパーの食料は安いです。 小さいものは高いですが、大きなものは安いので、まとめ買いができるなら節約ができます。
旅行
- 航空券(シドニー往復): $191
- 航空券(Brisbane -> Ayers Rock): $200
- 航空券(Ayers Rock -> Cairns -> Narita): $1,357
もはや留学に関係ないですが、一応ここに書いておきます。 シドニーは東京大阪間くらいの気持ちで移動できます。
なお、Sydney、Ayers Rock、Cairns観光については下記記事をご覧ください。
(Cairnsはいずれ出ます……)
その他
- IELTS($340)
- ゲーセン($100)
ここは人によりけりですね。
ゲーセンはプリペイドカードを買う方式が主流です。 数十ドル入れるとボーナスが付いてくるので、見た目よりお得です。
金額のまとめ
大体20週間の留学で、学校・家・入国・食費で1,263,600円掛かっていました。 加えて旅行に行ったり試験を受けると追加で出費が生まれます。
工夫をすれば大きく削れる箇所はありますが、基本は頑張って貯金をするか、働きながら留学することになります。
節約方法
さて、大体必要な費用が分かりましたが、海外なので余計な手数料が掛かります。主な手数料は以下の2つ。
- クレジットカードの為替レート、およびそれに加算される手数料
- 海外への送金手数料
私が使った方法は下記の2つ、Sony bank WALLETとTransferwiseです。
クレカの手数料を減らす
外貨建ての支払いをすると、Visaなどの決済会社が独自の通貨レートで変換をし、さらに手数料を付けて最終的な請求額になります。 Visaは安いほうですが、それでも合計1.5%以上の上乗せは避けられません。
さて、これをなるべく減らすには、外貨の請求を外貨のまま引き落としすれば良いです。 具体的には、最初に一括で外貨に変換をし、その外貨口座から引き落とせるカードがあれば安上がりになりそうですね。
ということで、Sony Bank WALLETがこのような条件を満たします。 これはクレカと同等ですが、実体はデビットカードで外貨口座から即時引き落とされます。
為替レートは実際のレートから片道0.25の差なので、0.3%程度です。 高額な支払いでは1%の差は結構大きいですね。
他にも海外キャッシングといった方法もありますが、手間もかからず残高や利用履歴もアプリから分かるのでオススメです。 特にキャッシュレス社会のオーストラリアでは便利です。
海外送金手数料を減らす
海外に銀行口座を作った場合、そこへの送金手数料は非常に高いです。 少額でも3,000円以上かかったり、そもそも為替レートが悪いなどが相まって、気軽に送金はできません。
そこでTransferWiseを使います。これを使うだけで、圧倒的に安い手数料で送金ができます。しかも速い。
仮に200,000円をオーストラリアの銀行に送金する場合、下記のように1,282円(0.6%)のみ掛かります。 他のややこしい手数料は一切なしです。
何故こんなに安くなるのか。それには面白い仕組みがあるので、気になった方は調べてみてください。
まとめ
半年弱、20週間の留学であれば、大体120万円程度が掛かります。 ルームシェアや自炊をするとかなり出費を抑えられますし、働きながら留学をするという手もあります。 海外特有の手数料は、便利なカードやアプリを使って安く抑えましょう。
TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6 レビュー
TOEIC対策本として有名な特急シリーズ。試しに1つ買ってみたところ良作でした。
総評: +1 (オススメ!)
文法問題の思考力を付けるのに持ってこいで、900点を狙う上ではかなり効果的と言えるでしょう。
TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6 (TOEIC TEST 特急シリーズ)
- 作者: 加藤優
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/09/20
- メディア: 新書
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ちなみに、読み終わったのは随分昔で、レビュー記事を書いていなかったのを最近思い出しました。
良いところ
本書の最も特徴的な点はページ構成です。 1ページに問題があり、めくると答えと解説が書かれている楽しいクイズ形式。 また、各問題は1分以内に答えを出せるようになっており、通勤・通学に公共交通機関を使う場合に効果が高いです。
また、問題の難度が上手く設定されており、一通り理解するだけで(文法は)900点適正にはなると思われます。 さらに解説が非常に丁寧で、文法の理解だけでなく答えに行き着く論理を身につけることができます。
良くないところ
当然ながら、文法を網羅的に覚えるための本ではありません。 さらに、会話やリスニングに活かせる文法には遠いので、あくまでTOEIC対策として割り切って読むのが良いと思います。
TOEICの点数以上の英語力を求める場合は、他の本や動画を探しましょう。 BBC Learning Englishや、その他動画で分からなかった文法を適宜調べるなど、他の要素と絡めて勉強するのがオススメです。
まとめ
クイズ形式なため細切れ・短時間で勉強でき、かつクオリティの高い解説が付いています。 文法問題の対策には非常に効果があると考えられる良書でしょう。
ちなみに、900を取るまでに私がやったTOEIC対策は、公式問題集とこの本だけです(記憶にある限りでは)。
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2012/06/01
- メディア: 大型本
- 購入: 11人 クリック: 36回
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ポイント管理に疲れた人のためのクレカ: Booking.comカード
クレカのポイントモールを経由して……期限までにポイントを使って……ポイントを他のサイトを経由して変換……。僕もう疲れたよ……となっている人も多いのではないでしょうか?
私も最近しんどくなってきました。目標としていたマイルが貯まったからかもしれません。とにかく楽ちんで、しかもお得なカードは無いものか……。
ということでこの記事では、私の現在のメインカードであるBooking.comカードの良い点を紹介してゆきます。
楽なカードの定義
楽なカードとは何でしょうか?それは、使うだけでお得なカードだと言えるでしょう。さすがに使わないでお得なのはありません(付帯保険は別ですが)。
また、年会費があるとやや面倒です。使わなくなってもお金を払わないといけないですし、年会費を無料にする条件があるとそれも考えないといけません。
マイルを頑張って貯める例
以前私もやっていた、ひたすらマイルの還元率を上げる方法を引き合いに出し、面倒な点を列挙してみました。この手法では、「ANA Visa ワイドゴールド」「ANA To Me Card (ソラチカカード)」を使います。なお、2018年末現在は少し変化しています。
- 年会費がかかる(しかも2枚)
- 毎月の支払いはマイ・ペイすリボで少しだけ払う必要がある(毎月忘れずに自分で入力する)
- Amazonなどで買い物をする時は、三井住友カードのポイントサイトを経由
- カードのポイント -> ポイントサイト -> メトロポイント -> ANAマイル(移行に3か月くらいかかる + 毎月上限がある)
これで1.62%のマイルが貯まっていました。マイルを集める上では極めて良い還元率ですが、とにかくめんどくさい!
楽なカードとは何か
ポイント管理が必要なく、現金で還元されると楽だと思われます。
これに近いものとして、ポイントをキャッシュバックに変換できるカード、漢方スタイルカードというものを使っていました。これは貯めたポイントを変換すると、以降の月でそれに応じた引落額が減るというものでした。とても良いカードだったのですが(今はリーダーズカードに変わった)、結局ポイントを変換しないといけないことには変わりありません。
ということで、「楽なカード」は使うだけで現金口座に振り込まれたり、キャッシュバックされるカードとします。
楽なカードの一覧
ポイント管理から解放されるべく調査をしてみると、現金還元っぽいカードを2つだけ見つけました。
Google Pay還元のAndromedaカードと
キャッシュバック還元のBooking.comカードです。
どちらも還元率は基本1.0%です。
Andromedaカードの特徴
まさかのGoogle Pay専用でキャッシュバックされます。また、発行してしばらくや、クレカのポイントモールを経由すると還元率が1.5%に上がる余地があります。
おサイフケータイを持っている人なら検討の余地はあるかもしれませんが、Google Payの利用シーンが限られている現状、結局楽にはなりません。Google Payの普及に従ってカードの魅力が上がるので、引き続き注目する価値はあるでしょう。
Booking.comカードの特徴
こちらはどう頑張っても1%ですが、さすがにホテルの予約はお得です。カード専用サイトからホテルを予約すると+5%……ってそれ表示価格値上げされてないかなぁ……。不安。
また、Booking.comのGenium会員になれるコードが先着で貰えます。
という細かい利点はあるのですが、なんと言っても使うだけで引落額からキャッシュバックされるという楽さが最大のウリです。一旦ポイントを経由しますが、自動で翌月以降の引落額が減算されます。
ちょっと手間をかけて還元率を上げる
多少手間をかけてもお得さを増したい場合は、Kyashを使うと良いです。
支払いの裏側をBooking.comカードにすれば楽に+2%が実現できます。 注意点として、Kyashの上限額は厳しいので、大きな買い物をする時は上限を超えないかチェックしましょう。
まとめ
Time is money.
ポイント還元率は1%と高いわけではないですが、ポイント管理に疲れた人やミニマリストにはオススメのカードです。 私もしばらくメインとして使ってみたいと思います。
A Hat in Time レビュー
Steamストアで話題になっていたアクションゲーム、A Hat in Timeをやりました。
総評: +1 (オススメ)
非常に優れたアクションゲームでした。特に絶妙な難度のパズル要素と世界観がよく出来ていました。 キャラクターの個性が強いので、ストーリーも楽しめること請け合いです。
概要
Steamストアで2017/10に配信された、3Dのアクションゲームです。 現時点で8,000近いレビューがあり、Overwhelmingly Positiveの評価を誇る売れっ子。
主人公はエイリアンで、帽子の力を使ってステージを進めてゆきます。
http://hatintime.com/hatintime.com
良かった点
全体としてポップでキュートなアクションです。 ただ可愛らしいだけでなく、中身もしっかりしています。
ステージクリア型のアクションゲームですが、パズル要素が上手く組み込まれています。 帽子の持つ能力を活かして進んでゆくのですが、ちょっと頭をひねる必要があったり、伏線として未知のオブジェクトが出たりという塩梅が上手いです。 ゼルダほど強いパズルでは無いですが、アクションが主でパズルはあくまで副として置かれているところがストレスを減らしています。
ストーリーは良い感じに雑で、鬼畜主人公が騒動を起こしたりざっくり解決したりします。 本来はあまり脳を使わなくて済む……はずですが、英語なので日本人の感想はやや異なりそうです。 とはいえ、決して底が浅いわけではありません。 宇宙船の内部にそれっぽい機材や環境があったり、主人公の生活を示唆するメモがあったりするのですが、これらについて多くが語られないので謎のままです。 考察とアンソロジーが捗りますね。
リソース面も良い出来だと言えるでしょう。 (特に)主人公のモーションが可愛らしいかったり、某ステージではホラーゲームでも通用しそうな演出があったりと優れています。 他にも、BGMはメインテーマをステージごとにアレンジしたものが使われており、統一感が出ています。 敵やオブジェクトを殴った時のエフェクトも楽しげで、世界観の補強の一役買っています。
いろいろと詰め込まれた作品ですが、全体のボリュームはちょうどいい分量に収まっています。 20時間程度でそこそこやり込み要素も進められますし、自由度が高いのでステージをスキップすることもできます。
良くなかった点
全体として良クオリティですが、作りが荒い部分もいくつか見受けられます。
まず、パズルがゴリ押しで何とかなる場合がありました。 アクションでパズルが何とかなるのは面白いと言えば面白いですが、やや作りの甘さを感じてしまいました。
また、PS初期の3Dゲームのように3D酔いします。 視点変更も多いアクションなのですが、特に補正は無いので人によってはプレイするのが厳しいかもしれません。
さらに、英語の発音がすごく気になります。 英語ネイティブがわざとやっているのか、ノンネイティブが普通に喋っているのかは分かりませんが、会話がなかなか聞き取りにくいです。 キャラに依りますが、異様に巻き舌なのでヨーロッパに行った気分が味わえます(?)。
総評
キュートな世界観が優れたアクションゲームで、楽しんでプレイできることでしょう。 ガチパズルを期待したり、3D酔いする人は要検討です。
総評は+1.5くらいなのですが、結局DLCを買うに至らなかったので+1にとどめました。
トレーディングシステム開発・調査メモ (1)
自動トレーディングシステム(=bot)が毎日ちょっとずつお金を稼いでくれると、精神が安らぎ健康になることが知られています [要出典]。
現在そこそこ安定して小銭を稼ぐbotが1体いますが、改善の余地は多くいずれ頭打ちになるのは目に見えています。そこで、botの理論強化・利益のスケールを目指し、他の環境や取引所で動くbotを作ることにしました。
まだ取り組んで2週間ほどで基幹部分を作っただけなので、収益を出すには多くの改善が必要に思われます。本記事では改善する上で取り組んだことを記載し、研究成果とbot作りの楽しさを伝えたいと思います。
とどのつまりは、ただの自分用のメモです。
前提
取引所はBitflyer、銘柄はFX_BTC_JPYです。ここは取引高が多いため流動性が高く、botを動かすのに適してると考えられます。一方で、既にbotが跋扈していたり、システムがすぐ不安定になったりと暴れん坊な側面もあり、一筋縄では行きません。
なお、スプレッドは安定時であれば0.02%程度(表示を信じれば)です。1単位500,000円だとすると100円、0.01ロットなら1円の損が積み重なることになります(実際のスプレッド、成行のスリッページは必要が生じたら計測します)。
手法はシンプルで、相場を監視して条件を満たしたらポジションを1つだけ取り、1分程度でクローズする超短期取引(=Scalping)です。ポジションを取るトリガーについては秘密としておきます。
ゴール
短期的なゴールは、ほぼ最小ロットで3日間のトータルがプラスとしました。1週間でN円などの利益目標を置くのはとりあえず後回しで、まずは損失を減らすことに重点を置きます。毎日プラスという目標でも良いですが、相場環境に依存する所が大きいので幅を持たせています。
botの現状
現在のbotは下記のような基本的な機能が出来ています。が、検証期間はこれからなのでバグが潜んでいる可能性は高いです。
- 相場環境の監視
- オーダーの発注
- ポジションの監視・クローズ
- 取引所の監視(不安定そうなら取引しない)
ちなみに、このbotは第3世代です。第1世代は他所で頑張っており、第2世代は諸事情で動いていません。第1と第2はPython製、今回はRust製です。
現在はポジションをIFD注文(成行、+900にTake Profit、-600にStop Lossを設定)で取って30秒でクローズするようにしています。
収益の現状
この状態で、0.02ロットで0時ごろから11時間ほど動かしてみました。テンションも下がる右肩下がりです。
このグラフ表示だけでは詳細がイマイチ良く分からないので、Pythonで雑に取引履歴を出すツールを作り、以下のような表示が出るようにしました。APIの/v1/me/getchildorders
から引っ張ってきています(後述しますが、これが問題を引き起こしていました)。
微妙に損益が合いませんが、僅かな差なので無視します(アプリの表示が正しいとは限らない)。
... 2018-12-02 00:27:14, 0:01:12s, prof: -3.9, start: SELL, diff: 195.0, amount: 0.02,0.02 2018-12-02 01:31:36, 0:00:09s, prof: 15.48, start: BUY, diff: 774.0, amount: 0.02,0.02 2018-12-02 01:32:15, 0:00:17s, prof: 1.56, start: BUY, diff: 78.0, amount: 0.02,0.02 2018-12-02 01:33:04, 0:00:30s, prof: -18.26, start: SELL, diff: 913.0, amount: 0.02,0.02 2018-12-02 01:35:34, 0:00:18s, prof: -13.56, start: BUY, diff: -678.0, amount: 0.02,0.02 2018-12-02 01:36:04, 0:01:22s, prof: 9.8, start: SELL, diff: -490.0, amount: 0.02,0.02 2018-12-02 01:39:27, 0:00:02s, prof: 3.42, start: BUY, diff: 171.0, amount: 0.02,0.02 profit: -165.18000000000006, 120 trade
さらに加工する必要が生じたら、jsonなりCSVなりで吐き出すようにもできます。
仮説1: 逆に取引をすれば儲かる
誰しも思う仮説です。時間が決まっているなら上がるか下がるかしかないので、逆の取引をすれば爆益なのでは?という発想です。
履歴を見ると、取引回数は120回でした。仮にスプレッドが0.02%(約100円幅)であれば、lotは0.02なので2 * 120 = 240円払っていることになります。実際は-165円なので、スプレッドが無い世界なら+75円になっていると考えられます。そのため、逆の取引をすると-315円になってしまい、より損が拡がってしまいます。
ただし、これはスプレッドが0.02%で、かつ個別の取引に特性がないことを仮定しています。特定条件では逆の取引をすると良い、というのは十分起こり得るので、この発想には時折振り返って考える価値はあるでしょう。
実際、数時間逆の取引をするようにした結果は右肩下がりだったので、間違ってはいないと思われます。
結論1: 現在の取引方向は全体的には合っているので、一旦このまま動かす
仮説2: 異常なポジションが損失を生み出している
履歴を見ると、以下のような取引が散見されます。
2018-12-01 21:17:04, 0:00:01s, prof: -4.5600000000000005, start: SELL, diff: 228.0, amount: 0.02,0.02 2018-12-01 21:17:05, 0:00:01s, prof: -1.06, start: SELL, diff: 53.0, amount: 0.02,0.02
現在の設定では、この値幅では30秒後にクローズするはずです。一瞬で閉じるとスプレッドを払うだけになってしまうので、損失に寄与している可能性が高いです。
仮に取引所側の問題であれば、スプレッドが一瞬だけ異常に拡がってStop Lossで成行がトリガーされているか、単に適当にクローズをしているという事が考えられます。が、さすがに金融商品を扱っているシステムでそんなことは無いと信じたいところです。
また、(最もあり得る)bot側のバグであれば、変なパラメーターで発注をしているか、クローズ時点で新たな発注をしているか、オーダー時のローカルの状態がおかしくなっていると思われます。更には表示がおかしいだけ……ということもあるので気は抜けません。
問題点はいくつかありますが、以下の2つをまず調べてみることにします。
- 仮説2-1: 数秒でクローズしているのは、botが異常なオーダーを出しているためである
- 仮説2-2: 数秒でクローズしているのは、タイムラグによって乖離した価格で約定していることが原因である
Motivating Example
原因を追求すべく、発注時点のログを漁ってみました。運良く最後の発注がおかしくなっていたので、これにフォーカスします。
2018-12-02 01:39:27, 0:00:02s, prof: 3.42, start: BUY, diff: 171.0, amount: 0.02,0.02, open:482126.0-close:482297.0
このオーダーのパラメーターは下記になっていました。この後こちらから新たな発注をしたログは確認できませんでした。
{"minute_to_expire":10000,"order_method":"IFDOCO","parameters":[{"condition_type":"MARKET","product_code":"FX_BTC_JPY","side":"BUY","size":"0.02"},{"condition_type":"LIMIT","price":477918.0,"product_code":"FX_BTC_JPY","side":"SELL","size":"0.02"},{"condition_type":"STOP","product_code":"FX_BTC_JPY","side":"SELL","size":"0.02","trigger_price":476234.0}],"time_in_force":"GTC"}
これを見ると、___TP: 477918.0、SL: 476234.0でオーダーしています。さて、実際の約定価格を見ると……。
open:482126.0, close:482297.0
全然ちゃうやんけ!発注時にはローカルの価格データを使っているので、これには以下のような原因が考えられます。
- ローカルで持っている価格データが違う
- 違う価格がやってきている
- 価格データに大きなラグがある
- ローカルで持っている価格データは合っている
- 発注までの時間差で価格が大きく動いている
- 成行注文が凄く滑ってる
- 板がとんでもなくスカスカ
- 発注時だけスプレッドが異常に拡がっている
- 取引所が異次元価格で約定させている
起こりそうも無い原因もありますが、一応調べてみます。ログに情報を追加し、またしばらく動かしてみました。
調査ログ
ログを追加して動かし、おかしそうな2018-12-02 14:32:20
のオーダーに対してログを観察してみます。これは4秒でクローズされているように見えます。
2018-12-02 14:32:20, 0:00:04s, prof: 5.8, start: BUY, diff: 580.0, amount: 0.01,0.01, open:466470.0-close:467050.0
直前の価格はこちら。2018-12-02 14:32:20.393550181Z
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新規オーダー(2018-12-02 14:32:20.405687224 UTC
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クローズのオーダー詳細
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原因の考察
Websocketで取得していますが、1,200msほど遅れた価格データになっています。直近で取引が無かっただけかも知れませんが、遅延していると考えた方が良さそうです。ここは追加で検証します。
価格データのbid/askは466,056/466,150となっており、466,470で約定しています。300ほど滑っていたようですが、遅延があると考えると妥当に見えます。
注文を出してから受け付けられるまでは600ms以下、注文してから約定するまでなんと4秒、TPに引っかかってクローズするまでは21秒掛かっていました。
……4秒じゃない!
結論2-1
仮説2-1: 数秒でクローズしているのは、botが異常なオーダーを出しているためである
Pythonのツールで時間の差を出していたのは、child_order_date
同士でした。If-Done-OCO注文でStop LossやTake Profitに引っかかった場合、クローズオーダーのchild_order_date
は親注文が約定した時間になるので、今回は4秒でクローズしたように見えていたというだけでした!
オーダー詳細まで見るようにツールを修正し(/v1/me/getexecutions
から取るようにした)、正常なログが得られるようになりましたとさ。めでたしめでたし。
結論2-1: ツールがおかしく、数秒でクローズされているように見えるものがあった。
結論2-2
仮説2-2: 数秒でクローズしているのは、タイムラグによって乖離した価格で約定していることが原因である
さて、2-1で解決された取引もありますが、Motivating Exampleに出したものは2-1に当てはまりません。 ここで考えられるのは、発注からタイムラグがあると約定価格が乖離し、すぐTP/SLに引っかかってしまう、という現象です。
これに関して、調査過程で気になる情報がいくつか出てきました。
- WSからの情報が大きく遅延している?
- 成行注文を出してから約定するまでが異常に遅い(今回は4秒も掛かっている)
- 噂ではAPI経由での注文だけ遅れるという謎仕様があるとかなんとか
タイムラグの線が濃厚ですが、実際どうだったかはミリ秒単位の詳細な価格データが必要です。1分足データは簡単に手に入りますが、そうでないものは約定履歴から取らないといけません。用意するのに時間がかかるので、次回の記事に回します……。
次回の記事では、2-2の検証、ここの遅延が存在すること、損失に寄与しているという仮説を検証してゆきます。
結論2-2: 数秒のタイムラグはある。が、これが原因か判断するのは詳細な価格データが必要。次回までに用意して検証する。
今回のまとめ
どのようなプロダクトでもそうですが、リリース直後はバグ潰しに追われて本質的な改善の施策が取れないことがしばしばあります。今回はまさにそれですね。
次回は周辺の調査をしてデータを集めつつ、損失が減るような改善ができたら良いと思います。
ふるさと納税で返礼品+5%の還元を得る(特にAmazonユーザー向け)
2018年も終わりかけです。いろいろありましたね。 今は12月初めということで、駆け込みでふるさと納税を探している人も少なくないと思います。
本記事では、特にAmazonユーザーがお得になるふるさと納税の方法について記載します。 返礼品以外に5%程度のポイント還元を得ることができます。
簡単な説明
ふるさとプレミアムを使う前提で進めます。何故かと言うと、Amazonユーザーだからです。細かい理由は後述します。
下記の簡単な手順を行うことで、1万円寄付した場合は500円以上 (=5%+)が返礼品とは別に還元されます。 なお、ポイントサイト・クレカのポイントを両方1%と置いています。
- ポイントサイトを経由してふるさとプレミアムにアクセス
- 決済はポイントの貯まるクレカで行う
細かい説明
ポイントサイトを経由する(1%〜)
ふるさとプレミアムの案件はいくつかあるので、好きなポイントサイトを使えば良いと思います。 中には3%のものもあるようです。
私はHapitasにしました。1寄付で128円固定と少し損に見えますが、昔から使っているので利便性との兼ね合いです。
ふるさとプレミアムを使う(3%)
12月中の期間限定で、3%分のAmazonギフト券が還元されます。 もし、仮に、万一、返礼品としてAmazonギフト券が40%送られるとなると、43%のAmazonギフト券、2%+のその他ポイントが貰えることになりますね。あくまで仮定ですが。
話は逸れますが、「返礼品の価値は寄付金の30%以下に抑える」という後付け感満載のアナウンスがされているため、ふるさと納税の還元率は下がってきています。税収の少ない地方自治体としては当然許容できないので、レジスタンスとして(ひっそり?)高還元率な返礼品を出すところが生まれています。このような闇の返礼品は申し込み可能なサイトも限られていることが多く、さらには週末しか出ていないなんてこともあるようです。
なお、2018/12現在、ポイントサイトからの還元率としてはWowmaが最高です。後発なので提携自治体はまだあまり無いですが、好きな返礼品があればそちらにしましょう。
クレカのポイント還元(1%〜)
ここは基本的で、クレカ決済時のポイント還元です。 お好きなカードを使いましょう。 還元率はバラつきがあるので、1%として考えています。
なお、Kyashはふるさと納税ではキャッシュバック対象外なので、さらに+2%はできませんでした。残念。
注意点
- Amazonギフト券を受け取るまで2か月かかります
まとめ
そこまで特別なことはしていませんが、追加で5%以上の還元を得ることができました。 高額になりがちなふるさと納税では特に効果的です。
PaypayやKyashで更に付与できるかと考えましたが、いいルートは発見できませんでした。 現金化はちゃんと対策されてますね。
エアーズロック観光 レビュー
オーストラリア留学の終わりに、Ayers Rock (Uluru) に行ってきました。 この記事では、観光地としてのレビューと各種注意点を記載します。
総評: -1 (オススメではない)
- 岩の他には特に無い
- 虫はSAN値が下がる
- リゾート価格
VIXのPutオプションによるイベントトレード
短期間で高収益、かつ比較的安全な手法として、VIXを利用した取引ルールを作ってみました。 10月中に試したところ中々良さそうだったので、この記事にまとめておきます。 精神的に優しいので初心者向けの手法と言えるでしょう。
なお、オプションを理解している必要があるため、あまり詳しくない方は調べてつつ読んでみてください。 また、取引にはIB証券などの米国証券口座が必要です。
VIXとは
VIXはやや特殊なインデックスで、慣用的には相場参加者の考える不安定さが値になっていると言えます。 より正確には「今後の30日間で予想される、オプションマーケットから割り出したS&P 500の年間変動率」だったかと思いますが、今回は関係ないので省きます。
さて、VIXは大体の時期で一定して低いという特徴を持ちます。昨今であれば、20以下が通常営業といったところでしょうか。 そして、米国株が急落するとポ~ンと上がり、しばらくすると戻ってきます。この世の終わりみたいな相場では、40を超えて中々戻ってこないこともありました。 なお、急騰しても上がりますが、急落ほどではないです。民意が反映されているのか、変動率だからかはわかりません……いずれ調べたいところ。
(画像はYahoo Finance: https://finance.yahoo.com/quote/%5EVIX/ より)
ちなみに、そのVIXの価格は一日で10%動くのがザラです。 大急落が起きて20 -> 30になったとすると150%の変動ですね。 ストップ安なんて概念は無いので、いくらでも動けます。
VIXを使った取引手法
このようなグラフを見ると、下記の戦略が浮かぶかと思います。
- 低い時に買って、上がったら売る
- 高い時に売って、下がったら買い戻す
ですが、1はオススメできず、2も普通に取引すると中々厄介です。
「低い時に買って、上がったら売る」手法の問題点
まず、VIXは実体がないインデックスなので、保有してずっと持っておくということができません。 取引する時は先物なので、必ずロールオーバーコストが発生します。 いつ上がるかは分からないので、ひたすらコストを払い続けることになります。 さらに、毎月ロールオーバーする手間がかかります。
また、長期間保有する場合、その資金は塩漬けです。 米ドルの金利が高い中、資金を先物にしてひたすら待つのは辛いものがありますね。
「高い時に売って、下がったら買い戻す」手法
一方、こちらは下がる時期が比較的読みやすいという利点があります。 相場が崩壊していなければ、通常1週間もあればどこかで元の水準に戻ってきます。
ですが、先物を売って十分な利益を出すと考えると、常にロスカットの危険があります。 仮に20で売って1か月後に15になったとしても、その間に30になったら資金がショートする可能性が高いです。 そして、過去の例を見ると40になってもおかしくはありません。 さらに悪いことに、取引時間外によく動くので逆指値を設定していても遥か遠くで約定することが多いです。
例えば、1枚(1000単位)売ると20*1000=20K必要です(実際は証拠金取引なので減りますが)。 VIX価格が-5になれば5K増えてヤッターとなりますが、+10になったら-10Kです。 この例では、取りたいポジションの1.5倍の資金(30K)を用意していないと退場でした。
Putオプションを使った手法
という訳で、こんな時のためのオプションです。 Putを買うことで、保険料を支払う代わりに安全を手に入れてみます。
具体的なルールは以下です。
- VIXが25を超えたらオプション価格を見る
- 期日が1か月以上で、Putオプション購入の損益分岐点が20.0以上の時に買う
- 利確する値を最初に決める
- 1週間前で同値撤退 or 利確をする
- 損切りは1週間前のどこかで行う
シンプルですね。
例
ぷるさんはVIXが25以上になったので、VIXのオプションを漁りました。 すると、33日後の26 PUTが$6.0だったので、これを10単位買いました。 VIXが15になったら利確するように設定し、就寝しました。
(1) 20日後、VIXが15になったので決済しました。Deep ITMなので、時間価値は剥げて利益はほぼ5 * 1000 = 5Kでした。 (2) 20日後、VIXが22になりました。ATMなので、時間価値が加わり同値撤退ができました。
メリット
一番のメリットは、損失が限定されることです。 当然ですが、最初に支払ったプレミアム以上の損失は生まれません。 これは資金管理を楽にし、かつ身の丈にあったポジションを取る助けになります。
次に、撤退が楽という初心者に優しい仕様になっています。 仮に期日の近くでVIXがストライク近くになると、持っているオプションはITMになり、時間価格が多く加わるため損失が抑えられます。 同値撤退が非常にしやすく、心が休まります。
最後に、利幅が分かりやすいのも良いです。 購入時に「VIXが15になったら利確」と決めやすいので、最終利益も最悪時の損失もわかり、リスク・リワード比を考えたトレードができます。
なお、オプション取引で心配になる板の薄さですが、アービトラージかマーケットメイクかのbotがいるかしてVIXは異常に板が厚いです。おおよその時間でスプレッドは0.1(最小単位)でしょう。
デメリット
このようなメリットはあるものの、当然デメリットがあります。
とにかくプレミアムが高いです。 VIXが高いということはIVが高いので、必然的に高いプレミアムを払うことになります。 また、安全性を上げるためある程度の日数が必要なので、時間価値も加わってきます。 これら二重苦が期待値を下げてきます。
そして、何より機会が限られることが問題です。 1年に1回あればいいか……というルールなので、この収益を当てにして暮らすことはできません。
まとめ
安全性と収益性の高いトレードを行うため、VIXのPutオプションを購入するルールを作りました。 機会は非常に少ないですが、資金拘束も短時間であり急落相場で収益機会を作れるので、検討する価値はあるのではないでしょうか。
IELTSアカデミックのリーディングとリスニングで8.5を取った勉強法
前回受けたIELTS Academicでは、ReadingとListeningが8.5とほぼ満点でした。
しかし、何が効いたのかが分からなかったので、オーストラリア留学でやっていたことを列挙して振り返ってみました。 おまけとして、試験問題を解く際に意識していたことも記載しています。
参考になるかは分かりませんが、勉強法のヒントになれば幸いです。
Reading
通学中の読書
最初の一ヶ月はバスで片道40分、残りの五ヶ月は電車で片道15分ほどの所に住んでいました。 モバイル回線は従量課金だったのでTwitterを眺めることもできず、代わりにタブレットで読書をしていました。
読んでいた本は、(いずれレビューを書こうと思っている)HEAD STRONGと
- 作者: Dave Asprey
- 出版社/メーカー: Harper Wave
- 発売日: 2017/04/04
- メディア: Kindle版
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ピンク髪先輩 (id:necojackarc) オススメのNo Game, No Life vol.1,2 です。
No Game No Life, Vol. 1 (light novel)
- 作者: Yuu Kamiya
- 出版社/メーカー: Yen On
- 発売日: 2015/04/21
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
No Game No Life, Vol. 2 (light novel)
- 作者: Yuu Kamiya
- 出版社/メーカー: Yen On
- 発売日: 2015/07/21
- メディア: ペーパーバック
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HEAD STRONGは単語が平易ですがボリュームがあり、耐久力が鍛えられます。 一方ノゲノラは単語がかなり難しく、推測力が鍛えられます。
読み方は、わからない単語はハイライトだけ引いて飛ばしていました。 大体言っていることがわかれば良い、という感じです。
ハイライトの単語は別途覚えるのが良いですが、結局やっていませんでした。いつかやろう。
授業のリーディング問題
授業ではA4 1-2枚くらいの文章を読んで問題に答えることをしていました。 IELTSコースに入ってからはIELTSの問題そのままだったので、特段変わったことはしていません。
基本的に自分のレベルにあった文章が出てくるので、それが全て理解できていれば大丈夫、という感じでした。 自分で進めるとなると難易度選択が難しいですが、単語と文法が7割以上理解できるものを選べば良いと思います。
分からなかった箇所を潰すのは重要で、特に文法は早めに鍛えておくと良いです。 IELTSでは少ないですが、一箇所意味を取り違えるだけで、全体の流れが分からなくなることもしばしばあります。 スムーズに読むためにも、文法の抜け漏れを発見したらすぐ潰しましょう。
極稀に速読の授業があり、自分の限界の速度で読んで問題に答える、ということをしていました。 読んでないと答えられない問題ばかりなので、スピードと精度のバランスを鍛えるのに役立っていたと思います。 先生曰く、記録を付けておいて、自分の限界を毎回超えるのが大事なようです。
ゲームのリーディング
ADV(ノベルゲー)と言えば日本製、というイメージが強い(?)ですが、昨今では英語で良い作品が沢山ありますし、今後も増え続けることでしょう。 特に下記で書いた "To the Moon", "Finding Paradise"はオススメです。
医療系の用語が多いので、やや難易度は高めです。
マジョのシマは英語の難易度が低かったので、英語で読むのを試してみたい人はこちらも良いでしょう。
Listening
アニメのリスニング
下記ブログを読んで、Steven Universeを全話(S1-S4まで)見てみました。
アメリカンな発音でスピードが早いので、最初はかなり苦戦するかと思います。 最後まで見ると慣れてくるもので、字幕を見ないでも(メインの4人は)ざっくりと聴き取れるようになりました。
分からない所は戻し、それでも分からなければ字幕ONにする、という方式で見ていきました。 大体2周分の時間がかかるのは覚悟しましょう。
話自体とても面白かったので、英語学習でなくてもオススメです。
また、RWBYは元々見ていたので、時折見返していました。 RWBY Chibiは最近も更新されているようです。
Steven Universeと難易度的に近いので、片方見終わったらもう片方に移ってみると良いかと思います。
また、日本語吹き替え(dubbed)の作品はクオリティが担保できないことで有名ですが、Netflixに沢山上がっているので探すのは簡単です。 自分は "In This Corner of the World", "Violet Evergarden", "Fate/Extra"を見ました。 日本版Netflixで英語吹き替えがあるかはわかりません。
注意点として、Netflixの字幕はかなりガバガバなので(恐らく自動翻訳)勉強には不向きです。 多聴の段階で使うようにしましょう。
授業のリスニング問題
こちらもリーディングと同様です。 最初のうちは1分以内の短いリスニングで、IELTSコースは過去問でした。
洋楽のリスニング
歌詞の穴を埋める授業があって難しかったので、自分でもいくつか選んでやっていました。 最初はスローテンポで馴染みのある曲を選びましょう。
最近の曲であれば、Ed Sheeranとか
Pharrell Williamsとか
Maroon 5など。SiaやKaty Perryも聞き取りやすいかと思います。
昔の曲であれば、
Billy Joelや
The Cureや
Eaglesなど。Cindy Lauperも良いでしょう。お好きなものを選びましょう。
歌詞の穴埋めは、曲にも依りますがかなり大変です。 生の音を聴き取る訓練になり、好きな曲であれば精神的な負担が少ないので良い学習法だと思います。
Prime Reading
Prime Readingは、月替りで選ばれたタイトルが無料で読めるシステムです。 英語学習の本もいくつか提供されており、下記はそのうちの一つです。
- 出版社/メーカー: ALC PRESS, INC.
- 発売日: 2017/11/01
- メディア: アプリ
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この本は発音は良いものの、あまりに遅く単語が簡単なので、IELTSのリスニング対策にはなりませんでした。
他にもいろいろなタイトルがあったので、活用すればコスパ良く勉強できる気がします。
文法、単語
学校の授業
もちろんこれが大きいです。 映画・交通などトピックごとに授業が進んでいったので、単語を固め打ちできました。 また、毎週テストがあり定着に役立ちました。
BBC Learning English
あのBBCが英語教育のために出しているオンライン教材です。 無料で非常にクオリティが高いため、使わないと損です。
特にコース機能がよくできており、イチから順に埋めるだけでひとしきり身につきます。 下記はUpper-Intermediateのコースですが、自分にあったコースを探して毎日進めると良いでしょう。
BBC Learning English - Course: Upper-intermediate / Unit 1
リスニング動画は結構難易度が高めなので、スクリプトを見たりしてイギリスっぽい音に慣れていきましょう。
究極の英単語
ALCが提唱するSVLのVol.3を覚えるべく、アプリを購入しました。 最初はカード形式で覚えようとしていましたが、辛いので 移動中に例文を聞き続ける ということだけしていました。
これで効果があったかは謎ですが、脳に刷り込まれやすいので暗記が苦手な人にはオススメです。 なるべく集中して聞くのがポイントです。
なお、このアプリのAndroid版は驚くほど弱く、ちょっとした操作でクラッシュします。 また、例文カテゴリの途中から再生はできず、使い勝手は全く良くありません。 優れた例文と読み上げがあるだけに残念です。
その他Tips
前から読むようにする
振り返って読むことをしていると、内容が頭に入らない上スピードが出ません。 Reading中は常に文章の先頭から読むことを心がけましょう。
英語は英語のまま習うと良い
英語の文法を日本語に変換して習うと、アクセスできるリソースが限られてくるうえ、コンテキストスイッチが発生して効率が悪くなります。 BBC Learning Englishを活用して、文法用語も英語で覚えて学んでいきましょう。
もちろん、これは文法に限った話ではありません。 ある程度の技能があるなら、可能な限り日本語を排除しましょう。
変に絞らないで全部やる
Reading、Listeningなど個別の対策はありますが、結局SpeakingとWritingも鍛えないと伸びてきません。 バランス良くやっていくのが近道になるんじゃないかと思います。
IELTS試験で気をつけたこと
試験中に心がけたことを少し記載しておきます。
[R] 問題は質問に沿って全部読む
IELTSでは、質問はほぼ問題順に並んでいます。 まず質問を前後1つを含めて読み、それの解答が出てきたら次の質問を読む……ということを繰り返すと、効率よく解くことができます。
また、時間が意外とあるので、WPM100-150程度であれば全部読めます。 焦らず内容を理解しながら読み進めてゆきましょう。
トピックに関心を持つ
他人事だと思って読んだり聞いたりしていると、イマイチ推測力が働きません。 楽しみながら読み聞きすると集中力も上がり、スコアに貢献すると思います。
幸いIELTSは学術的に面白いトピックが多いので、あまり苦労しないで楽しめるでしょう。
時には捨てる
非常に曖昧だったり、めちゃくちゃ速かったりする問題が時折現れます。 そんな所は捨てて、二次被害を防ぎましょう。
特にリスニングのPart.3は一度見失うと大量失点しがちです。 大局を掴んで流れに乗りましょう。
[L] 先に質問を読む
質問を知って聞くのとそうでないのとは、解答の精度に大きな違いが出ます。 リスニングの説明をしている間に可能な限り先行して読み、答えを推測しておきましょう。
まとめ
ReadingとListeningに絞って勉強法を列挙しました。 また、試験中に役立ちそうなTipsをいくつか記載しました。
途中のTipsにも書きましたが、Speaking / Writingの練習がReading / Listeningに活きることは多いです。 なるべくバランスよく勉強するのが良いかと思います。
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